この記事の結論
- 当社は2026年3月から9月までの7か月で、コーポレートサイトと採用サイトに合計510本のコラムを公開しました。
- 2026年1〜7月の会社サイトは前年同期比で、訪問者2.45倍・自然検索のセッション2.24倍・フォーム送信1.89倍でした。ただし広告・季節要因・営業活動など、AI以外の施策の影響も含みます。
- フォーム送信の数は商談の数ではありません。そして、記事を増やしても問い合わせが来るのは別のページだったという結果も出ています。
- AIに任せたのは「下書きを速く大量に作ること」。テーマ選び・数字の確認・公開の判断は任せていません。
1. 7か月で何本書いたのか
まず、何をどれだけやったのかです。数字は各サイトの公開記事数を実際に数えたものです。
| サイト | 数えた期間 | 公開した記事 | サイト全体に占める割合 |
|---|---|---|---|
| コーポレートサイト | 2026年3月〜9月 | 313本 | 全567本の55% |
| 採用サイト | 2026年4月〜9月 | 197本 | 全204本の97% |
| 合計 | 510本 |
コーポレートサイトの313本には、市区町村ごとの採用市場レポート63本も含みます。採用サイトに至っては、いま載っているコラムのほぼすべてがこの期間に書いたものです。
AIの利用料は月1万円程度で、7か月の合計は7万円でした。
2. サイトの数字はどう動いたか
会社サイトのアクセス解析(GA4)を、季節の影響をそろえるために両年とも1〜7月の累計で比べました。
| 指標 | 2025年1〜7月 | 2026年1〜7月 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 訪問者数 | 25,603 | 62,818 | 2.45倍 |
| セッション | 34,629 | 78,973 | 2.28倍 |
| 自然検索のセッション | 18,573 | 41,592 | 2.24倍 |
| フォーム送信(form_submit) | 2,081 | 3,932 | 1.89倍 |
| ページビュー | 84,260 | 139,649 | 1.66倍 |
月のピークは2026年5月で、訪問者13,097人、フォーム送信739件でした。
ここで、必ずお伝えしておきたいことが3つあります。
- この伸びには、AI以外の施策も含まれます。 同じ期間に広告も出していますし、季節要因や、もともとの営業活動の影響もあります。「記事を書いたから2.45倍になった」とは言えません。
- フォーム送信は商談の数ではありません。 GA4で数えたフォーム送信の回数で、その先で商談になったかどうかは含んでいません。
- 期間が少しずれています。 アクセスの比較は1〜7月、記事は3月からです。1・2月はまだ記事を書き始める前です。
伸びをすべてAIの手柄にした資料は、一点を突かれた瞬間に全体が信用されなくなります。社内で報告するときも、ここは分けて書くことをおすすめします。
3. AIに任せたこと、任せなかったこと
510本を人の手だけで書くのは無理です。下書きはAIに作らせました。ただ、それ以外の工程は人が決め、仕組みで点検しています。
① テーマは「すでに書いた記事」と照らし合わせて決める
たとえばAI検索をテーマに10本書いたとき、先にサイト内の記事をすべて洗い出しました。AI関連の記事はすでに74本あり、「生成AIとは」のような一般論は埋まっていました。空いていたのは「自社がAIにどう見えているか」という切り口だけだったので、10本すべてをそこに絞りました。AIは頼めば何本でも書きますが、同じような記事を量産しても、自社の中で取り合うだけです。
② 質問に答える構成にし、結論を冒頭に置く
各記事は、冒頭に「この記事の結論」を置き、本文で理由と具体例を書き、終盤に「まとめ」を置く形に統一しました。AIは「質問への答えがはっきり書いてある文章」を拾います。実際、採用サイトで書いた比較記事が、そのままAIの回答の根拠として引用された例もありました。
③ 数字は原典と突き合わせ、言い過ぎを削る
独自調査のデータを使った記事では、本文中の数字を元データと機械的に照らし合わせ、合わない数字があれば公開できないようにしました。工務店向けの13本では、書き手とは別に点検の工程を挟み、24か所の直しが出ました。数字の区切り方の誤りや、言い過ぎの表現です。
④ 公開するかどうかは人が決める
AIの下書きをそのまま公開する運用にはしていません。「保証」「必ず」といった言葉が入っていないか、自社が実際にやったことと食い違っていないかは、最後に人が見て判断します。
4. 予想外だったこと:問い合わせは記事から来ていなかった
工務店向けの連載を書く前に、すでにあった工務店向けの解説記事を調べました。約30本ありましたが、3か月で1本あたりの訪問は0〜28回、問い合わせは0件でした。
一方、問い合わせを生んでいたのは、セミナーの告知ページでした。読まれる記事と、問い合わせにつながるページは別だったのです。
そこで新しく書く記事は、解説で終わらせず、自社にしか出せない数字(実際の集計データ)を中心にし、記事の最後から相談や診断のページへ自然につながるように作り直しました。本数を増やすより、出口を決めることのほうが先でした。
5. 工務店が自社でやるときの勘所
- 最初に「出口」を決める。 見学会の予約か、資料請求か、相談か。記事の最後でどこへ案内するかが決まっていないと、読まれても問い合わせは増えません。
- 自社にしか書けないことを1つ入れる。 施工した家の実例、お客様からよく聞かれる質問とその答え、地域の土地の事情。AIが一般論を書く部分は、どの会社でも同じ文章になります。
- 結論を先に書く。 「○○の費用はいくらか」と聞かれたら、最初の段落で答えます。前置きが長い記事は、人にもAIにも読まれません。
- 数字と事例は人が確かめる。 一般的に、AIはもっともらしい数字を作ってしまうことがあります。自社の実績と違うことが書かれていないか、公開前に必ず見てください。
- 測ってから増やす。 10本書いたら、どの記事が読まれ、どこから問い合わせが来ているかをアクセス解析で確認します。当社も、測ってみて初めて「問い合わせは記事から来ていない」と分かりました。
まとめ
- 当社は7か月で510本のコラムを公開し、会社サイトの訪問者は前年同期の2.45倍、フォーム送信は1.89倍になりました。
- ただし伸びには広告・季節要因・営業活動の影響も含み、フォーム送信は商談数ではありません。
- AIに任せたのは下書きまで。テーマ選び・数字の確認・公開の判断は人と仕組みで行いました。
- 記事を増やすより先に、どのページから問い合わせが来るのかを測り、出口を決めることが大切です。
コラムを書き続けているのに問い合わせにつながらない、AIで記事を作りたいが品質が心配、という方はお気軽にご相談ください。
自社の記事がAIにどう見えているか、紹介されているかを測る AI検索無料診断 も行っています。
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