AIでコラムを7か月で510本。訪問者2.45倍の"本当の中身"

2026/10/1018:4116人が見ました

    この記事の結論

    • 当社は2026年3月から9月までの7か月で、コーポレートサイトと採用サイトに合計510本のコラムを公開しました。
    • 2026年1〜7月の会社サイトは前年同期比で、訪問者2.45倍・自然検索のセッション2.24倍・フォーム送信1.89倍でした。ただし広告・季節要因・営業活動など、AI以外の施策の影響も含みます。
    • フォーム送信の数は商談の数ではありません。そして、記事を増やしても問い合わせが来るのは別のページだったという結果も出ています。
    • AIに任せたのは「下書きを速く大量に作ること」。テーマ選び・数字の確認・公開の判断は任せていません。

    1. 7か月で何本書いたのか

    まず、何をどれだけやったのかです。数字は各サイトの公開記事数を実際に数えたものです。

    サイト 数えた期間 公開した記事 サイト全体に占める割合
    コーポレートサイト 2026年3月〜9月 313本 全567本の55%
    採用サイト 2026年4月〜9月 197本 全204本の97%
    合計   510本  

    コーポレートサイトの313本には、市区町村ごとの採用市場レポート63本も含みます。採用サイトに至っては、いま載っているコラムのほぼすべてがこの期間に書いたものです。

    AIの利用料は月1万円程度で、7か月の合計は7万円でした。

    2. サイトの数字はどう動いたか

    会社サイトのアクセス解析(GA4)を、季節の影響をそろえるために両年とも1〜7月の累計で比べました。

    指標 2025年1〜7月 2026年1〜7月 倍率
    訪問者数 25,603 62,818 2.45倍
    セッション 34,629 78,973 2.28倍
    自然検索のセッション 18,573 41,592 2.24倍
    フォーム送信(form_submit) 2,081 3,932 1.89倍
    ページビュー 84,260 139,649 1.66倍

    月のピークは2026年5月で、訪問者13,097人、フォーム送信739件でした。

    ここで、必ずお伝えしておきたいことが3つあります。

    1. この伸びには、AI以外の施策も含まれます。 同じ期間に広告も出していますし、季節要因や、もともとの営業活動の影響もあります。「記事を書いたから2.45倍になった」とは言えません。
    2. フォーム送信は商談の数ではありません。 GA4で数えたフォーム送信の回数で、その先で商談になったかどうかは含んでいません。
    3. 期間が少しずれています。 アクセスの比較は1〜7月、記事は3月からです。1・2月はまだ記事を書き始める前です。

    伸びをすべてAIの手柄にした資料は、一点を突かれた瞬間に全体が信用されなくなります。社内で報告するときも、ここは分けて書くことをおすすめします。

    3. AIに任せたこと、任せなかったこと

    510本を人の手だけで書くのは無理です。下書きはAIに作らせました。ただ、それ以外の工程は人が決め、仕組みで点検しています。

    ① テーマは「すでに書いた記事」と照らし合わせて決める
    たとえばAI検索をテーマに10本書いたとき、先にサイト内の記事をすべて洗い出しました。AI関連の記事はすでに74本あり、「生成AIとは」のような一般論は埋まっていました。空いていたのは「自社がAIにどう見えているか」という切り口だけだったので、10本すべてをそこに絞りました。AIは頼めば何本でも書きますが、同じような記事を量産しても、自社の中で取り合うだけです。

    ② 質問に答える構成にし、結論を冒頭に置く
    各記事は、冒頭に「この記事の結論」を置き、本文で理由と具体例を書き、終盤に「まとめ」を置く形に統一しました。AIは「質問への答えがはっきり書いてある文章」を拾います。実際、採用サイトで書いた比較記事が、そのままAIの回答の根拠として引用された例もありました。

    ③ 数字は原典と突き合わせ、言い過ぎを削る
    独自調査のデータを使った記事では、本文中の数字を元データと機械的に照らし合わせ、合わない数字があれば公開できないようにしました。工務店向けの13本では、書き手とは別に点検の工程を挟み、24か所の直しが出ました。数字の区切り方の誤りや、言い過ぎの表現です。

    ④ 公開するかどうかは人が決める
    AIの下書きをそのまま公開する運用にはしていません。「保証」「必ず」といった言葉が入っていないか、自社が実際にやったことと食い違っていないかは、最後に人が見て判断します。

    4. 予想外だったこと:問い合わせは記事から来ていなかった

    工務店向けの連載を書く前に、すでにあった工務店向けの解説記事を調べました。約30本ありましたが、3か月で1本あたりの訪問は0〜28回、問い合わせは0件でした。

    一方、問い合わせを生んでいたのは、セミナーの告知ページでした。読まれる記事と、問い合わせにつながるページは別だったのです。

    そこで新しく書く記事は、解説で終わらせず、自社にしか出せない数字(実際の集計データ)を中心にし、記事の最後から相談や診断のページへ自然につながるように作り直しました。本数を増やすより、出口を決めることのほうが先でした。

    5. 工務店が自社でやるときの勘所

    1. 最初に「出口」を決める。 見学会の予約か、資料請求か、相談か。記事の最後でどこへ案内するかが決まっていないと、読まれても問い合わせは増えません。
    2. 自社にしか書けないことを1つ入れる。 施工した家の実例、お客様からよく聞かれる質問とその答え、地域の土地の事情。AIが一般論を書く部分は、どの会社でも同じ文章になります。
    3. 結論を先に書く。 「○○の費用はいくらか」と聞かれたら、最初の段落で答えます。前置きが長い記事は、人にもAIにも読まれません。
    4. 数字と事例は人が確かめる。 一般的に、AIはもっともらしい数字を作ってしまうことがあります。自社の実績と違うことが書かれていないか、公開前に必ず見てください。
    5. 測ってから増やす。 10本書いたら、どの記事が読まれ、どこから問い合わせが来ているかをアクセス解析で確認します。当社も、測ってみて初めて「問い合わせは記事から来ていない」と分かりました。

    まとめ

    • 当社は7か月で510本のコラムを公開し、会社サイトの訪問者は前年同期の2.45倍、フォーム送信は1.89倍になりました。
    • ただし伸びには広告・季節要因・営業活動の影響も含み、フォーム送信は商談数ではありません。
    • AIに任せたのは下書きまで。テーマ選び・数字の確認・公開の判断は人と仕組みで行いました。
    • 記事を増やすより先に、どのページから問い合わせが来るのかを測り、出口を決めることが大切です。

    コラムを書き続けているのに問い合わせにつながらない、AIで記事を作りたいが品質が心配、という方はお気軽にご相談ください。
    自社の記事がAIにどう見えているか、紹介されているかを測る AI検索無料診断 も行っています。

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